車両紹介-30000系

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Series 30000

△地上転用編成

△GWに運転されるフラワーエクスプレス

△10030系と併結している30000系

車輌について

　30000系は平成9年から平成14年にかけ、通勤輸送の増強のため、10000系の後継車として製造されました。
年々、東武沿線では宅地開発などにより列車の混雑度が増し、特に北千住駅の混雑が酷かったため、曳舟、押上を経由して半蔵門線との直通運転を平成11年から開始する方針で決定しました。このため、30000系は製造当初より、地下鉄半蔵門線との直通運転に使用されることが前提として設計されています。

当初は直通用の車両として10000系列に直通用の機器を搭載して運用する計画でしたが、費用面の問題から30000系が製造されたと言われています。
　こうして直通用に計画された30000系は10連固定編成で製造する予定でしたが、曳舟以南（浅草～曳舟）に入線できないこと、西新井工場が10連に対応していないこと、地上線で使用する可能性があることから6連＋4連で製造され、併結した上で10連として使用することになりました。

　車体のデザインは10030系のデザインを踏襲し、軽量ステンレス製のダルフィニッシュ仕上げとなっています。側窓は10000系列の個別窓から2連ユニット窓に変更されました。前面にはスカートが取り付けられ、2段式の電気連結器が設置されました。運転台は半蔵門線の直通協定により、東武鉄道で初の導入となるワンハンドルマスコンを採用しています。

　前照灯にはHID（高輝度放電灯）が採用されています。行先表示器にはLED式で、側面のものは10000系列よりも大型の表示器が搭載されています。クーラーキセ内部には車外スピーカが搭載されており、発車促進音が流れる構造となっています。

　車内は白系ベースの模様入りの化粧板と、青色の座席と寒色系ながらも落ち着いたインテリアとなっています。
ドア上には車内情報装置が千鳥配置で設置されているほか、これと連動する形で自動放送装置が動作します。

　制御装置は日立製の3レベルIGBT式VVVF制御を採用しています。電動機は190ｋWの大出力の三相誘導電動機を搭載しています。4次車からは全電気ブレーキが採用され、その後全編成に普及しました。
停車時の「ブーン」という音はこの機能によるもので、その際に他の編成もソフトの変更も行い走行音が変化しています。

　半蔵門線との直通開始までは地上で使用され、直通運転が始まると東急線内での運用が中心となり東武線内で日中はその活躍が見られせんでしたが、平成18年の改正でいくらか見られるようになりました。
　地下鉄直通用で使用される編成は基本的に6連と4連の編成番号が同じ編成同士で連結されて使用されます。運用は50050系と共通運用となっていますが、毎年GWに田園都市線の長津田から太田まで直通で運転されるフラワーエクスプレスは館林で分割、併合があることから毎年30000系が使用されています。

地上用編成のうち6連は単独で使用されたり、朝夕10連となって、4連は10000系列を後ろに連結した上で使用され、伊勢崎線、日光線で幅広く使用されています。

また、平成23年には31601F＋31401Fが東上線に転属しました。今後も東上線での活躍が見込まれます。

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(c)車内

編成表

10連・半直用　（2編成）
	＜　　＞			＞			＜　　＞
Tc1	M1	M2	T1	M3	Tc2	Tc1	M1A	M2A	Tc2
クハ31600	モハ32000	モハ33600	サハ34600	モハ35600	クハ36600	クハ31400	モハ32400	モハ33400	クハ34400
	V・CP	SIV	SIV	V・CP			V・CP	SIV
10連・東上線　（2編成）
	＜　　＞			＞			＜　　＞
Tc1	M1	M2	T1	M3	T2'	T1'	M1A	M2A	Tc2
クハ31600	モハ32000	モハ33600	サハ34600	モハ35600	サハ36600	サハ31400	モハ32400	モハ33400	クハ34400
	V・CP	SIV	SIV	V・CP			V・CP	SIV
6連・11編成
	◇　　◇			◇　　◇
Tc1	M1	M2	T1	M3	Tc2
クハ31600	モハ32600	モハ33600	サハ34600	モハ35600	クハ36600
	V・CP	SIV	SIV	V・CP
4連・11編成
	＜　　＞
Tc1	M1A	M2A	Tc2
クハ31400	モハ32400	モハ33400	クハ34400
	V・CP	SIV

【車両紹介動画】　30000系（東上線転属編成）

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