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Series 30000 -(d)地上転用と東上線への転属-
どうしてこうなった…。
30000系は、平成18年の50050系の登場で本線の地上用に転属、区急、区準などで活躍するようになります。
平成23年には、31601F+31401Fが東上線に転属、10連に固定された形で運用を開始しました。
地上転用
 平成15年に半蔵門線との直通運転を開始した30000系ですが、直通が開始されると保安・安全上、乗務員スペースの通路が問題となり、更に渋谷駅で先頭車同士の連結面が階段に当たってしまう点から半蔵門線直通用に50050系を製造することが決定されました。

 平成18年の50050系の登場で地上への転用が開始され、その際に地下鉄直通用のCSアンテナ、ATC装置、運番表示灯、急行灯が撤去(設置編成のみ)され、行先用ROMが地上用のものに書き換えられました。ATC/S装置については50050系に転用されました。
(ATC/S装置は、10連運転時に先頭に出るクハ31600とクハ34400にのみ設置されており、中間に挟まれるクハはATS装置のみ設置されています)
・運転台の速度計周りのパネル交換
地下直通車 地上転用車
 地上転用車は転用に際して運転台のパネルを交換しています。
ATCの速度現示や前方予告などが表示できる地下直通車に対し、地上転用車は東武ATSの速度照査で用いる15km/hと60km/hの部分が点灯するのみとなっています。 なお、地下直通車も中間に挟まれる運転台部分は地上転用車と同じパネルが装着されています。
・急行灯が残存しているクハ36610
クハ36610 他の地上転用車
4次車までの編成の急行灯は転用時に撤去されていますが、31610Fのクハ36610に限って急行灯が残されています。
また、運番表示器も残存しているようです。
・幌の扱い
地下直通車 地上転用車
地上転用車は朝ラッシュ時に増解結を行うため、幌が出た状態で運用されています。
30000系の幌は自動で収納することができ、運用上で使用しない地下直通車は格納された状態で運用されています。
・30000系の保安装置の転用先(30000系→50050系)
地上転用に際して、ATC/S装置も50050系に転用されています。同装置は上り方のTc31600と下り方のTc34400に設置されており、地上転用車にはこの部分に東武ATS装置が設置されています。
なお、51051F、51061F、51062F、51066Fは30000系から転用されず、新品が仕様されています。
(30000系から13個+新品4個+31603Fから新古品1個=50050系分18個)
31*13F 51052F
31*12F 51056F
31*11F 51053F
31*14F 51054F
31*01F 51055F
31*08F 51057F
31*02F 51058F
31*07F 51059F
31*03F(T) 51060F
新品 51061F
新品 51062F
31:05F 51063F
31*10F 51064F
31*04F 51065F
新品 51066F
31*03F(新古品) 51067F
31*15F 51068F
※31603Fは平成19年に51060FにATC/S装置を提供した際、編成数余剰のため栗車管で休車となりました。
その後平成20年に再度新品のATC/S装置を搭載し直通用編成として復帰しましたが、その後51067Fに再度ATC/S装置を提供し地上用に転用されたと言う経緯を持ちます。その後は休車されることもなく活躍しています。
東上線への転属

 平成23年には、31601F+31401Fが東上線に転属し、その後も転属が行われています。
転属に際して、クハ36600とクハ31400の中間連結部の運転台機器やスカート、ライト灯具の撤去が行われ、8000系の半固定車のようなスタイルとなりました。その他、先頭車は電気連結器が撤去され前面のスカート周りがさっぱりしています。
また、半固定化に際して同2両の形式がクハからサハに変更されています。省令改正工事絡みで、クハには運転情報記録装置の設置が義務付けられた事によるものだと考えられます。
・転属にともなう変更点
ライト灯具の撤去 ワイパーの撤去
行先LED部分も塞がれている 電気連結器の撤去
-準備中-
転落防止幌の設置 運転台のグラスコックピット化

本線に居たころの31601F、どうして…こんな姿に。。。
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