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Series 10000 -(b)増備による変更点-
製造年次による変更点
【1次車・昭和58年度】 11201F、11601F・11602F、11801F・11802F

【2次車・昭和59年度】 11202F、11603F、11604F
・尾灯のLED化

【3次車・昭和60年度】 11203F・11204F、11803F〜11805F(当時)
→8連は平成元年に10連化(後述)
・車側灯のLED化
・車掌台側にもワイパーを設置

【4次車・昭和61年度】 11605F、11806F(当時)
・各車妻面に貫通路引戸を設置
・車両番号表示変更(プレートからペイント式へ、後に全車に反映)
・妻面の座席に配電盤が張り出す形に

【5次車・ 昭和62年度】 11606F〜11609F
・座席モケット変更
・床敷物変更(グリーン→茶色)

【6次車・平成元年度】 モハ15003〜15006、サハ16003〜16006
・座席の袖仕切り変更
車掌台ワイパーの有無(未修繕車)
3次車以降(11203F〜、11605F〜、11003F〜)の編成は車掌側(前面向かって左側)にワイパーが設置されています。
1、2次車
3次車以降
新製時は銀色のワイパーが設置されていたようですが、
平成18年頃から運転台と同じく黒いものに交換されている編成(左)があるようです。
いずれも入場時に交換されていたようです。
ワイパーのウォッシャ装置と水切り
11601F〜11603F(修繕前)
その他の編成(修繕前)
11601F〜11603Fはワイパーのウォッシャ液の噴霧装置が設置されており、運転士側窓の下側の縁に液垂れを防ぐための水切りが設けられています。
当該編成の床下にはウォッシャ液のタンクが上り・下り方とも両先頭車とも海側に取り付けられています。

(上画像参照、11602Fのオレンジの矢印部分の機器がタンク本体、黄色の矢印部分が水切りの樋となっています。
一方の11609Fには装置自体が無いため配管、タンクがなく、ワイパーの根元部分が簡素な構造となっています)

その後増備された10030系では全編成にウォッシャ液の噴霧装置が設置されており、運転士側の窓下には水切りが設置されています。
11601F〜11603F(修繕後)
他の編成(修繕後)
修繕後は全編成でワイパーがウォッシャ液の噴霧装置が付いたものに交換されていますが、これら3編成以外に水切りは設置されていません。
ワイパーのウォッシャ液のタンク形状
修繕前の編成
修繕後の編成
修繕工事時に全編成に設置されたウォッシャ液の噴霧装置ですが、同工事時にはこれまでと異なる、きちんと機器箱にタンクが収まった形状のものが設置されています。
(これまでの装置では、タンクがむき出しの状態で設置されており、外周を覆うようにカバーが設置されているだけでした)
軌条塗油装置
11601F〜11603Fは上り方先頭車(クハ11600)の下り方の台車には、軸受部分に軌条塗油装置が設置され、レールに油が塗られているのが見て取れます。また、台車隣には塗油器の機器箱が設置されています。
クハ16605の幕周り(消滅)
本線に所属する11605Fのクハ16605は前面の幕周りが10030系同様黒色になっていました。
(平成21年の更新修繕で幕周りも更新され、この黒い幕周りは消滅しました)
従来の編成の幕周り
(幕周りは青色になっています)
クハ16605の幕周り
(よく見ると幕は紺色なのに対し幕周りは黒)
修繕工事時に黒色の幕周りは変更され、
修繕車と同様のものに変更されました。(左)
8連の10連化(中間車増備)
 平成元年に東上線の輸送量増強のため、当時6本あった8連のうち、11803Fから11806Fまでの編成に中間車2両(モハ15000+サハ16000)を新製した上で組み込み10連化、11003Fから11006Fとしました。(下記図参照)
この際10連となったため百の位を8から0へしたほか、8連のサハ15800をサハ17000に改番しています。

中間車を増備する頃は製造が10000系から10030系に移行されていた時期だったため、車体や台車などの外観は10000系でありながらも、車内の床敷物や手すりの形状は部品共通化のため10030系と共通のものを使用しています。
手前のベージュ色の床の車両が10連化の際に増備された車両です。(-(a)車内と機器類の頁も参照-)
8連の10連化

平成20年6月の改正から東上線の列車は全列車が10連化されることとなり、2本所属する10000系の8連を10連化するため、本線に所属する10000系2連2本を東上線に転属させ、10連を組んだ形で運用することになりました。
この際、10000系2連の連結器を自動連結器に交換、現在は半固定状態で運用されています。
連結器
 10000系は製造当初は密着連結器を装備していましたが、平成5年から10030系が順次自動解結機能付密着連結器に交換を開始し、10000系についてもを本線では平成6年中に、東上線では平成9年までに全車交換が完了しました。

なお、東上線に在籍する8連、10連については他編成との併結が無いため幌が外されているほか、連結器が自動連結器のままとなっています。
こちらは通常の密着連結器です。
6連と11203F・11204Fはすべてこの装置です。
10連・8連+2連の編成は他編成と連結しないため
自動連結器になっています。
(8連と2連の連結面も自動連結器です)
扉締切装置

(←浅草方向:
左側の車両の機器箱がモハ11200に設置された扉締切装置
右側の車両の機器箱がクハ12200に設置された統合型保安装置(車両反対側にももう一箱ある)
 本線の2連固定の全車両には扉の締め切りスイッチが設置されています。(画像は10030系のもの)
これは浅草駅のホーム構造によるもので、浅草駅は1番線のみ8両まで入線できるものの、ホームと列車の間が空いているため、下り方2両がドア締め切り扱いになります。
 このため下り方に連結される10000系列の2連はドアの締切装置が設置されています。
装置本体は2連のモハ11200の海側車端部に設置されています。

 これまで、この装置は2連にのみ設置されていましたが、平成21年に一部の4連にも同装置が設置されました。
この装置を持つ編成が下り方に連結される場合に限り、浅草駅に4+4の8両編成が入線可能となっています。

 また、平成22年頃から導入されている統合型保安装置により、締切装置が無くてもドアの締切も行えるようになり、順次締切装置の撤去が進んでいます。
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