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Series 8000(F) -動態保存と復刻塗装車-
 ◇動態保存車(8111F)
森林公園検修区に所属していた8111Fは、8000系の中で最後まで原型顔を維持していた編成でしたが、平成23年6月末をもって定期運用を離脱、、その後平成24年3月に東武博物館が編成丸ごと買い上げ、博物館所有扱いで動態保存されています。
塗装を8000系登場当初のロイヤルベージュとインターナショナルオレンジのツートンカラーに復元、先頭車のマーカーランプも復元されています。
現在は森林公園検修区から春日部支所に籍を移し、イベント運行や臨時快速等で使用されています。

 ◇復刻塗装車(81111F)
 平成26年3月、東上線開業100周年を記念して、森林公園検修区の81111Fがセイジークリームに復刻され、越生、東上線にて活躍しています。
同年5月の記念運転では8111Fと併結して池袋まで入線したほか、かつての東上特急を模した記念HMを取付使用されています。
動態保存車(8111F)
  
・復元前の8111F

平成23年6月の定期運用離脱前の8111Fです。

初期修繕車であるため、乗務員室下の通風孔がありません。
また、通常はマーカーランプが撤去され、かつ東上線所属車はサボ受けが撤去されています。
しかし、8111Fはイベント等で使用されることが多く、平成22年のイベントでダミーながらもマーカーランプを装備した際に台座が復活、また今回の運用離脱の1か月程度前に前面のサボ受けが復元されており、若干仕様が異なっていました。
離脱前の2日間はそれぞれ両日とも異なるHMが取り付けて運用され、沿線には多くの撮影者の姿が見られました。
8111Fの車内、床材が継ぎ接ぎな上に
劣化しているのか凹凸が多数あるのがわかる
化粧板も湿気などで水滴の跡などが多数あり、
また経年によって色あせが進んでいた。
初期修繕車は座席の蹴り込みが直角になっているのが
特徴です、が…汚れが多くついている状態…。
モケットもかなりくたびれた印象。
・復元工事詳細(車体)

△春日部支所の片隅で修繕をしている8111F。足場を組み、パテで車体を補修している。
復元されたマーカーランプ、8108Fや青、白の現行塗装時はダミーであったが、今回の修繕できちんと動作するようになった。 こちらはダミーであるが、乗務員室下の通風孔が復活。
 
車体表記も旧表記に変更されましたが、
切り文字でなくペンキでの再現となっています。
転落防止幌も新設されています。
・復元工事詳細(室内)
修繕後の8111Fの車内です。東上線での運用離脱前とは異なり、床敷物、化粧板はすべて張り替えられています。
壁面はこれまで同様、初期修繕車と同じ10000系ベースのクリーム色となっている一方で、扉部分は未修繕車の濃いらくだ色となっています。床敷物も未修繕車と合わせた形でダークグリーンに変更されています。

…博物館館長曰く、様々な時代を組み合わせたとのことですが、どうせなら2両単位とかで時代考証を分けていただきたかった、というのが本音…。
モケットもきれいに張り替え。
汚れていた蹴り込み部分もきれいに修繕されています。
銘板部分には博物館所有の旨と、改造時の表記が。
・復元工事詳細(室内)
 平成24年秋の大宮⇔東京スカイツリー間の臨電。
スカイツリー開業に合わせ運転された臨時電車、浅草〜東京スカイツリー間のフォトランが設定される日があるなど盛況でした。
 平成25年5月の臨時快速。1819Fと合わせ新緑の日光方面へ運転されています。
平成25年秋からは幕が本線仕様の赤背景のものに変更されています。
 平成24年の東武ファンフェスタ。幕修繕車の8148Fと並んだ姿です。
ファンフェスタや東上線のファミリーイベント、野田線での七光台公開など、各種イベントに引っ張りだこの8111F。
これからの活躍にも期待です。
復刻塗装車(81111F)

越生線で運用中の81111Fです。
HMで隠れてしまっていますが、セイジークリーム時代の8000系を模して、貫通扉にサボ受けが設置されています。
また、車番は以前のペンキ書きの書式に改められています。
取付られているHMと、下に見えるサボ受け。
このHMは100周年記念HM、くろやま号風HMに次いで3代目のHMです。
ペンキ書きに変更された車号。
・室内
車内はモケットがかつてのオレンジ(ラクダ)色のモケットに変更されています。
その他の化粧板、床敷物等には特に変化点は見受けられません。
長い7人掛けの座席 優先席は通常のモケットが使用されている。
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