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Series 8000(D) -その他-
  
・秩父鉄道乗り入れ対応編成
 本線と東上線は自社の線路で繋がっておらず、主に8000系列の検査入出場や転属の際の回送での経路として、秩父鉄道を経由します。
その際、秩父鉄道の保安装置を搭載している8000系を連結し、この編成主導の下、回送が行われています。
現在、森林公園検修区に所属する8505F、8506F、8510Fの3編成に秩父鉄道用のATSが搭載されており、車両回送時はかならずこの3編成のうちどれか1編成が連結される形で運転されます。
なお、これに関連してか、この3編成のマスコンハンドルの形状が10000系に似た形状のものに変更されています。
(ただし、8000系には抑速装置が無いので、マスコンハンドルが抑速の向きに回らないのが10000系のマスコンとの違いです)
通常のマスコンハンドル 秩父鉄道乗り入れ編成のマスコン
運転台パネル横の秩父ATS装置のスイッチ ATS関連の機器(詳細忘れました…)
・変則的な扉
 野田線にて使用されている8154Fのモハ8254号車の海側のドアのうち、下り方2か所の扉が後期車に用いられている扉に変更されています。これは、事故で損傷した扉を補修する際に5070系の廃車発生品を用いたものです。
 他にもクハ8467、クハ8486など同じようなケースが見られます。
・白い幌枠


左:幌枠が白い編成  右:幌枠が通常の青色の編成
 8連固定を分割した編成の一部車両の幌枠部が青でなく白色で塗られています。
現在、8198Fのクハ8498と、8184Fのクハ8484で確認しており、いずれも越生線ワンマン用の4連分割改造時に、8連時代の下り方のクハだった車両にのみ生じているのではないかな、と推測しています。(確認中)
・サボ挿し
 未更新車や初期修繕車のうち本線所属の編成は貫通扉部分にサボ挿しが設置されています。
 これは臨時列車(東上線のさだみねや本線のたびじなど)運転の際にサボを挿すものです。
現在はサボを使う列車は運転されておらず、東上線では昭和62年からサボの使用を停止しているので東上線所属編成は基本的に撤去されています。 また、東上線から本線に転属してきた未更新車も撤去されていました。(更新前の81107Fや81114Fなど)
 イベント列車運転時などには再び取り付けられることもあり、平成19年のイベント時に8104Fに再度サボ受けが付いたり、平成21年のイベント時や平成23年の東上線引退時なども8111Fにサボ受けが取り付けられました。
8580Fに取り付けられているサボ受け
・マーカーランプについて
 8000系にはマーカーランプが初期車に取り付けられていました。何のために付けられたかは不明ですが、このランプを使ったエピソードを一つ。

 東上線大山駅のホームが両端を踏切に挟まれいた上に6両分しかホームが無かったころ、輸送量増強のため8000系では8両で運転されていました。
 大山に停車する普通列車のうち、8両編成で運転されている列車は後ろ2両を締め切るため、その列車の判別のため運転台上部のマーカーランプを点灯させることになりました。この際、上り方先頭と下り方先頭に出る車両には扉締め切りスイッチが取り付けられており、大山駅でドア扱いをする車両はマーカーランプを点灯させていました。

その後大山駅のホームが延伸され8連の電車が止まれるようになったことから昭和63年までにこの上部灯は撤去されました。

 ちなみに余談ですが、平成16年に復活した8108Fのリバイバルの時はダミーでしたがこの上部灯が復活したという経緯もあります。この他にも平成21年や平成23年のイベントでは撮影会中に限り8111Fのマーカーランプが取り付けられました。
8108Fのツートン編成に設置されたマーカーランプ(ダミー)
平成21年のイベントで復活したマーカーランプ。平成23年のイベントでは電池式の点灯するものも設置されました。
・・・おおまかに見れる点はこんな感じですが、これ以外にも運転台のスペース拡大、雨どい構造など他にもいろいろあります。興味のある方は調べてみると面白いかもしれません。
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