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Series 1800(Express Type) | ||||||||||||||||||||||||||||
車両について | ||||||||||||||||||||||||||||
1800系は昭和44年に、当時伊勢崎線の急行電車で使用されていた5310系や5700系を置き換える為に、急行「りょうもう」用として登場した車両です。 ローズレッドの車体にオパールホワイトのラインが入った特徴的な車体は、当時かなり目立った花形車輌だったことを思わせます。登場当初は4連×6編成で運用を開始し、昭和48年にもう2編成が増備されます。 床下機器には8000系と似たにバーニア抵抗制御装置のVMC-HT20ABが採用され、電動機も8000系同様のTM-63が、台車には8000系と共通ながらオイルダンパが装備されたFS356D(T車はFS056D)が採用されています。 ただし、1800系では優等列車向けに使用されるため、電動機の弱め界磁率が20%(8000系は30%)となっているのが異なります。 冷房装置はキノコ形のRPU-11Tが1車両に6基搭載され、60kVAのCLG-326Cが補助電源装置として搭載されました。 CPはD3-FRがモハ1820とサハ1840にそれぞれ2基設置されています。 昭和54年には乗客が増加したため連化されることとなり、4連だった編成のモハ1830とクハ1840の間にサハ1850(T)+モハ1860(M3)の2両が挿入されます。この時に増備された車両は台車がSミンデンのFS396(T車はFS096)に変更されています。 なお、館林検修区(現栗車管館林出張所)た手狭だったことから、サハ1840の下り方には入換用の簡易運転台が設置されています。 昭和62年に、編成内で通し番号となるように改番されています(下記表参照)
昭和62年には更に運用増強と予備車確保のために1819Fが製造されます。 この編成では仕様変更が行われ、ライトケースが6050系に似た角型に変更、側面の行先表示装置が設置され、種別灯と尾灯がLED化されます。クーラーも8000系と同じRPU-3002に変更され、、運転台のデスク化もされています。 足回りの機器に関してはCPがDH-25からHB-2000CAに、MGがブラシレス化されたCLG-704・703が採用された点と、台車が10000系に類似したS型ミンデンのFS-029Aに変更されています。 昭和63年から平成元年にかけ、これまでの編成についても公衆電話の設置、応荷重装置の取り付け、ガラスの曲面化(窓桟がなくなりパノラミックウインドウ化)がされます。また、1812Fでは車内の改装が行われ、床敷物の変更と座席のバケット化が行われました。 こうして、最終的には1800系は全盛期に6連が9本存在する形になりましたが、平成3年から1720系の機器流用によって誕生した200系の登場で、順次りょうもう運用から離脱します。 第一陣として、平成3年に1817F、1818Fが300系に改造、1813F、1816Fが350系に改造、1814Fが平成6年から休車という形で北館林荷扱所で留置されることとなりました。 200系がデビューした後も1800系は共通運用として使用されていましたが、平成9年以降に200系増備車が登場したことで1811F、1812F、1815Fが離脱のうえ館林駅構内で留置され、平成10年に250系の登場で1819Fも200系が不足した場合の緊急予備としては残るものの、定期運用からは離脱する形となりました。 1819F以外の3編成については通勤車へ改造されることとなり、平成13年に中間のサハ1840-モハ1850の2両を脱車の上、杉戸工場内でアルナ工機の出張工事で改造が実施されています。 (通勤改造編成については1800系通勤改造車の項をご覧ください) ちなみに、1814Fは全車両廃車、解体されています。 1819Fはりょうもうから離脱後も臨時、波動用として残っており、現在に至ります。 平成19年頃から臨時快速で使用されるようになり、その際にカード式電話と自動販売機の撤去が行われています。 |
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冷房装置は8000系同様RPU-3002に。 補助通風装置が設置されている |
ライトユニットは角形に変更されています | |||||||||||||||||||||||||||
側面に取り付けられた行先表示器 | ||||||||||||||||||||||||||||
車内 | ||||||||||||||||||||||||||||
1800系の車内は8000系未修繕車と同系統の濃いらくだ色の化粧板がとダークグリーンの床敷物が採用されていましたが、(詳しくは1800系通勤改造車の頁参照)、現存する昭和62年に増備された1819Fは6050系に似たホワイト系統の内装となっています。床敷物も6050系同様、基本は茶系となっていますが、通路部分のみマーブル柄となっています。 座席は2人1組の回転式クロスシートとなっており、リクライニングはできません。 1819Fは座席がバケットシートで製造されており、現在もそのままとなっています。 (他の1800系も一部編成が車内を更新した際にバケットシート化と化粧板の交換をしています) モケットは300系とは異なる金茶系のモケットが採用されています。また、団臨格下げ後は枕カバーが外されています。 |
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各座席に折りたたみ式のテーブル、小物入れが新設(左下) 座席背面のブルを使う場合は、 折りたたみ式のテーブルは使えない。 |
平成19年の団臨格下げ時に公衆電話が撤去されました | |||||||||||||||||||||||||||
サハ1849に設置された簡易運転台部分。 通常は閉じられており外からは見られない |
1819Fの運転台。 10000系をベースとし、パネルやマスコンが他編成と異なる |
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最近の活躍実績 | ||||||||||||||||||||||||||||
平成17年10月2日:東武ファンフェスタ臨 | ||||||||||||||||||||||||||||
春・秋の臨時快速 | ||||||||||||||||||||||||||||
(参考:1800系臨時快速運転時刻:主要駅のみ)
※ 1800系の臨時快速は、例年春の連休と秋の紅葉シーズンの土日祝日を中心に運転されます。 臨時快速は下りは東武動物公園始発、上りは北千住止りとなります。 東武日光到着後は回送扱いで新栃木の側線での留置、その後再出庫します。 往路の出庫時間は目測なので、参考程度にしてください。 シーズン最終日(主に日曜)はなぜか下りが運転されず、上りのみの運転となります。 (その場合北春日部13:15頃に出庫) 時期が近付くと東武HPに運転時刻が公表されますが、まれに出ないときがあります…。 |
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台車(1819F) | ||||||||||||||||||||||||||||
TRS-871T(FS-029A・T車用) |
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TRS-871M(FS-529A・M車用) |
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1800系 車輌概要 | ||||||||||||||||||||||||||||
使用路線 | 本線 | |||||||||||||||||||||||||||
配置検修区 | 南栗橋検修区春日部支所 (りょうもう時代は当時の館林検修区) |
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所属編成数 | 6連:1編成(1819F) (全盛期は6連:9編成) |
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製造業社名 | アルナ工機 (ナニワ工機、日本車輌) |
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制御方式 | 抵抗制御 | |||||||||||||||||||||||||||
起動加速度 | 2.2km/h/s | |||||||||||||||||||||||||||
減速度 | 3.9km/h/s(常用) 4.5km/h/s(非常) |
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歯数比 | 85:16 = 5.31 | |||||||||||||||||||||||||||
最高速度 | 110km/h(設計) 110km/h(営業) | |||||||||||||||||||||||||||
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