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Series 10030
車両について
 10030系は10000系をベースにモデルチェンジを行った形式で、昭和63年から製造されました。
大きなモデルチェンジがあったため、10030系(10000系30番台)として分類されています。

 車体は軽量ステンレス車体が採用されており、車体のコルゲート処理が20000系と同様のダルフィニッシュ仕上げとなっており、腰部に3本、幕板部分に2本のビートが入っています。
前面部分は貫通路以外の部分がFRP成型の一体構造となり、6050系からの継承されるブラックフェイスとなりました。
また、この本形式からワイパーが大型化されるとともにウォッシャ装置付きとなりました。

車内の変更点として、当時製造されていた20000系と同様の意匠に変更され、冷房吹出し口が細くなった点、床敷物の変更と扉部分が化粧板仕上げとなった点、袖切りのポール追加、座席幅の拡張に伴うドアの位置と車端部の座席定員の変更などが挙げられます。
運転台はそれまで機器が個別に設置されていたものがデスクタイプに変更され、モニタ装置も設置されています。

 制御方式は10000系と同様に界磁チョッパ制御を採用、ブレーキ方式は回生ブレーキ併用の電気指令方式の空気ブレーキを採用しています。また日光線の勾配に対応して抑速ブレーキも装備しています。
 台車は20000系と同様にボルスタレス台車に変更され、コンプレッサーが低騒音のHS-20Cになったほか、補助電源装置が電動発電機(MG)から静止型インバータ(SIV)に変更されました。

 また、平成4年から製造された編成については10030系をベースにマイナーチェンジを実施し、装いが若干異なっています。
区別のため下二桁が50から新たに振り直されており、10050系(10000系50番台)として分類されています。

主な変更点としては車体関係が中心となっており、車イススペースの設置とスイーブファンの設置と冷房装置のキセの変更が行われています。また、10050系になってから2連が製造されているのが特徴です。
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(a)製造年次による変更点と車内
(b)両数とそれぞれの編成について
(c)修繕工事
(d)主要諸元
 
編成表

10連(2編成)
  ◇  ◇      ◇  ◇      ◇  ◇    

Tc1

M1

M2

T1

M4

TM1

T2

M1

M2

Tc2
クハ11030 モハ12030 モハ13030 サハ14030 モハ15030 サハ16030 サハ17030 モハ18030 モハ19030 クハ10030
   Cont SIV・CP SIV・CP Cont     Cont SIV・CP  
10連・固定改造車(2編成)
  ◇  ◇         ◇      ◇  ◇    

Tc1

M1

M2

T1

M4

T1'?

T2'?

M1

M2

Tc2
クハ11630 モハ12030 モハ13630 サハ14630 モハ15630 サハ16630 サハ11430 モハ12430 モハ13430 クハ14430
   Cont SIV・CP SIV・CP Cont     Cont SIV・CP  
6連・11編成
   ◇  ◇        ◇  ◇     ※修繕車はM3/M4の上り方パンタグラフ1基を撤去 

Tc1

M1

M2

T1

M3

Tc2
クハ11630 モハ12630 モハ13630 サハ14630 モハ15630 クハ16630
クハ11650 モハ12650 モハ13650 サハ14650 モハ15650 クハ16650
   Cont SIV・CP SIV・CP Cont  
4連・11編成
   ◇  ◇        

Tc1

M1

M2

Tc2
クハ11430 モハ12430 モハ13430 クハ14430
クハ11450 モハ12450 モハ13450 クハ14450
  Cont SIV・CP  
2連・11編成
◇  ◇ ◇  ◇   

Mc

Tc3
モハ11250 クハ12250
Cont  SIV・CP
10080系
   ◇  ◇        

Tc1

M1

M2

Tc2
クハ11480 モハ12480 モハ13480 クハ14480
  V SIV・CP  

10030系(10050系) 車輌概要
使用路線 本線、東上線
配置検修区 南栗橋、森林公園検修区
所属編成数 10連×2編成
6連×32編成
4連×32本
2連×18編成
製造業社名 アルナ工機、東急車輛、富士重工
制御方式 界磁チョッパ制御
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 3.7km/h/s(常用)
4.5km/h/s(非常)
歯数比 87:16 = 5.44
最高速度 110km/h(設計) 100km/h(営業)
10080系 車輌概要
使用路線 本線
配置検修区 南栗橋検修区
所属編成数 4連×1本
製造業社名 東急車輛
制御方式 日立製IGBT式VVVF制御
(改修前:日立製GTOサイリスタ式VVVF制御)
起動加速度 2.5km/h/s
減速度 3.7km/h/s(常用)
4.5km/h/s(非常)
歯数比 87:16 = 5.44
(改修前:87:14 = 6.21)
最高速度 110km/h(設計) 100km/h(営業)
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