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Series 10000 -(c)修繕工事による変更点-

▲修繕中の11601F

▲営業運転に入る11601F
 製造から20年以上経過した10000系は、平成19年から11601Fを筆頭に、修繕工事が開始されました。
車体の外装はスカート設置やパンタグラフ交換や行先表示器のLED化などが、内装は50000系を基調にした内装に変更される修繕工事が実施されています。なお、足回りは換装されていません。
作業は津覇車輌によって行われ、現在本線系統に所属する6連すべて(11601F〜11609F)が修繕工事を終えています。
以下に具体的な修繕内容を説明します。
修繕内容(外装)
スカートの取付 貫通扉の取付(全車)
M車妻面に梯子取付(上り方のみ)
パンタグラフをシングルアーム式に変更 1M車(モハ15600)の1パンタ化
(配線はすべて撤去、台座のみ残存)
  
車外スピーカ設置
・前照灯のHID化・尾灯のLED化
未修繕車 修繕車
(すみません、見えにくいので撮り直してきます)
9000系と同様、灯具枠が前照灯と尾灯とで一体式となっています。
前照灯はHID(高輝度放電灯)に変更され、デフロスタも取り付けられています。
・前面幕周りの色変更(紺色からグレーに)
・ワイパー交換
未修繕車 修繕車
幕(表示器)周りは紺色(黒色)からグレーに変更になっています。
ワイパーも大型の電気式のものに交換されています。また、遮光カーテンも設置されたようです(運転士側のみ)
・行先表示器の(フルカラー)LED化
未修繕車 修繕車
前面、側面とも表示器は幕からフルカラーLED式の表示器に交換されています。
表示は9000系と同様明朝体ですが、種別部分の表示が黒抜き表示でなく文字表示となっています。
・ベンチレータの撤去
未修繕車 修繕車
8000系と同様に、屋上のベンチレータが撤去されています。(モーターの通風器は残存)
・車側灯の変更
未修繕車 修繕車
車側灯はLEDの大型のものに変更されています。
修繕内容(内装)


 修繕車は内装が変更され、50000系(一部は50050系増備車)に準じた内装に変更されています。
化粧板はクリーム色から純白色に変更、床敷物もグレー系のものになり、ドア部の敷物は警告の意味も兼ね黄色となっています。
 座席も50000系と同じく紫色に変更され、優先席部分も50000系列と同じ薄緑色に変更されています。座席の仕切りが大型のものに交換されたほか、未修繕時代には無かった4-3のスターションポールが設置されています。
 11606F以降の修繕車については、50050系の増備車に合わせて車内のモケットの色が紫から青色に変更されています。
優先席部分については既存車同様薄緑色のままとなっています。

 特筆すべき点として、車端部の座席で、未修繕時代は4人掛けだったものが、修繕工事後に3人掛けに変更されている点で、
寸法自体は変わっていないため、7人掛け座席より1人当たりの面積が広くなっています。
7人掛けの座席 定員が変更された車端部の座席(優先席)
7人掛けの座席(11606F以降) 座席下のヒーター部は
何らかの塗料が塗られているようです(確認中)
妻扉の新設
(すべての箇所に)
非常通報装置の新設
車内インテリア変更、車いすスペース設置
(9000系と同様)
車椅子の車輪部分のドアレールの欠き取り設置
(車椅子スペース横のドア部分のみ)
・ドアの警告テープと床色変更
修繕車
(〜11609F)
修繕車
(11609F以降)
11609F以降の修繕編成はドア部分に黄色い警告テープが貼られています。
また、それまで手すりが黄色でしたが、ドア部分に黄色のテープが貼られたことで銀色に戻っています。
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