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【東武】 試作ワンステップ車のゆくえ
-特長的な黒フロント車はいずこへ-
 東武バスでは、平成元年からいすゞ+富士重7Eボディを架装したU-LV324という車両が多数製造され、東武バス全域の各営業所に配置されました。配置先の区所により仕様が異なり、前後扉、前中扉などバリエーションが多く存在します。
そんな流れの中から、いすゞ、富士重工と共同でワンステップバスの開発に従事、ツーステップ車をベースとして平成4年頃〜平成6年にかけて各年2台ずつ計8台、試作としてワンステップバスを制作した経緯があります。詳しい仕様は下記表をご覧ください。

 ワンステップの車両はほかの車両と区別するためにフロント部分を黒色のFRPでかたどられたパーツをはめ、バンパーを従来の黒のものでなく、ボディカラーと同じオレンジとなっています。また、タイヤも車高が下がるよう扁平タイヤを採用するなど、当時の東武バスの試行錯誤の跡を見ることができます。

 平成4年式、平成5年式は現役時代の写真が無いものの、平成6年式、平成7年式は東武時代におっかけていたのですが、平成17年〜平成19年に除籍されて以降、行方が分からなくなっていました。

 と、そんな平成20年のある日の事、八戸鉄道・バス研究会さまより、2374号車が青森の南部バスに譲渡されたと情報をもらいます。併せて、花畑から足立に転属したリフト付きの2376、2377号車も南部バスに転属したと情報をいただきました。
(参照URL:八戸鉄道・バス研究会別館ブログ
現在、南部バスには上記車両以外にも足立営業所に在籍した2502、2503号車など多数転属している模様です!

 更に鹿児島にも葛飾の2440が譲渡されたと、バスフォーラム鹿児島さまからも連絡を頂きました!
ちょうどいい機会なのでいろいろ調べてみると…全国各所の皆さまから転属したという情報が…。
あわせてどどーんと紹介させて頂きます!

(情報をくださったお二人に感謝…そしてご紹介が遅くなってしまい本当に申し訳ありません。。。。^^;)
表の中で橙字の車両を紹介しています。車両番号をクリックしてください!
車両番号 年式 配置 中扉 譲渡先 黒フロント残存 その他仕様・備考
2203 H4 足立 引戸 弘南バス(弘前)  
2204 H4 足立 引戸 弘南バス(五所川原)  
2269 H5 足立 引戸 新常磐交通 ×  
2270 H5 足立 引戸 藤田荷役 塗装も東武時代のまま
2374 H6 足立 四折 南部バス ハイバックシート
2375 H6 足立→上尾→沼南 四折 呉市交通局 × ハイバックシート
2439 H7 大宮→八潮 四折 エアー沖縄  
2440 H7 葛飾 四折 鹿児島交通  
  

なお、こちらもあわせてリニューアル!足立営業所の特異車が続々八戸へ転属しています!
どうぞご覧ください。
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