列車番号の付け方 |
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東武鉄道では伊勢崎線系統、東上線系統、野田線系統で大きく分けて3つの列車の運用形態があり、 それぞれの系統が独立して運転されています。 ここでは、それぞれの各線の特徴や列車種別について述べると共に、運用形態について述べようと思います。 まず、ここでは列車番号の振り方について解説します。 |
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・本線系統 |
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本線系統では優等種別と一般種別の二つに分けることができ、使用する車種も大きく異なります。 しかし、列車番号の付け方にはある程度の共通性があり、それらを説明した上で各種別の説明をしようと思います。 |
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● 基本的な列車番号の振り方 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
列車番号は1000の位が種別、100の位が行き先を示しています。 基本的な本線系統の列車番号の振り方は下記の通りになります。 ●1000の位 1000の位は種別があてはめられ、下記表の通りとなっています。
●100の位 100の位は列車の行き先を示しており、その列車が浅草から見て遠方になる始発・終着駅になるように振られています。 特急列車は100の位が列車名に反映され、JR直通の特急列車の列車番号は末尾にMが付きます。 また、400〜900にかけ異なる線区で使用されている場合、列車番号が重複する場合がありますが、特に問題なく使用されています。 (赤は伊勢崎線・水色はスカイツリーライン(伊勢崎線)・橙は日光線の列車を示しています)
●10・1の位 10と1の位は列車の発車順序を示します。ただし下り列車は奇数、上り列車は偶数となります。 例えば東武日光を出発する上り1本目のけごん2号は1002列車、下りの東武日光行き1本目のけごん1号となります。 一般列車も同様に当てはまります。 |
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● 列車番号の振り方(亀戸線・大師線) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
大師線と亀戸線では本線とは異なる付番方式が採用されています。 まず、亀戸線では3運用(列車)で運用されていることから、各運用にA、B、Cという名称が振られています。 それぞれ下り(曳舟発)を奇数、上り(亀戸発)を偶数として、始発を1本目として運用ごとに付番されます。 例として 「C1」とは、曳舟5:35発の亀戸行きC運用の下り1列車目を、 「B1」とは、曳舟6:22発の亀戸行きB運用の下り1列車目を、 「A2」とは、亀戸7:22発の曳舟行きA運用の上り2列車目を示します。 次に、大師線では下り(西新井発)を奇数、上り(大師前発)を偶数として、始発を1本目として運用ごとに付番されます。 また、1時間おきに下2桁が0に戻るように付番されています。 更に、全列車の末尾に「D」というアルファベットが付番されます。亀戸線の続番でDなのか、大師のDなのかは定かではありません。 例として 「501D」とは、西新井5:32発の大師前行き下り5時台1列車目を、 「812D」とは、大師前8:57発の西新井行き上り8時台6列車目を、 「902D」とは、大師前9:07発の西新井行き上り9時台1本目を示します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
● 列車番号の振り方(半蔵門線直通) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
勘の鋭い方はお気づきになったかもしれませんが、上記表に「急行列車」が含まれていないのと、半蔵門線の直通列車が含まれていません。 半蔵門線の直通列車は東京メトロの付番方式を基本として付番がされており、下記表のようになっています。 ●10000の位(前記号)
●1000・100の位 当該列車の始発駅の発車時間帯を示します。 この場合の始発駅とは上り列車の場合は東武線の始発駅、下り列車では東急線内の始発駅の発車時間帯を示します。 例として朝8時発であれば08、夜の22時発であれば22となります。 ただし、準急列車に限り1000の位は必ず「4」となっています。これは10時以降に始発駅を発車する直通列車がなく、急行列車と区別するためと考えられます。 ●10・1の位とアルファベット 10、1の位は下り、上りではなく車両の運用番号が当てはまります。 また、それぞれの番号の末尾には車両の所属会社のアルファベットがあてはめられます。 車両の運用番号が末尾2桁となったことで上下線の区別が付かない為、10000の位の前記号にCからFのアルファベットを付けることで上下線と発着駅がわかるようになっています。
例として 「E1832K」とは、始発駅(長津田)を18:04発の久喜行きの東急車32Kで運転される急行列車を、 「D1067S」とは、始発駅(南栗橋)を10:32発の中央林間行きのメトロ車67Sで運転される急行列車を、 「D4666T」とは、始発駅(南栗橋)を6:25発の中央林間行きの東武車66Tで運転される準急列車を示します。 |
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● 列車番号の振り方(日比谷線直通) |
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半蔵門線同様、日比谷線直通列車でも東京メトロの付番方式がそのまま採用されています。 ●10000の位(前記号)
●1000・100の位 当該列車の始発駅の発車時間帯を示します。 この場合の始発駅とは上り列車の場合は東武線の始発駅、下り列車では東急線内の始発駅の発車時間帯を示します。 例として朝8時発であれば08、夜の22時発であれば22となります。 ●10・1の位とアルファベット 10、1の位は下り、上りではなく車両の運用番号が当てはまります。 また、それぞれの番号の末尾には車両の所属会社のアルファベットがあてはめられます。 車両の運用番号が末尾2桁となったことで上下線の区別が付かない為、10000の位の前記号にAかBのアルファベットを付けることで上下線と発着駅がわかるようになっています。 メトロ車の02Sから46Sまでの「東急直通がある場合」というのは、出庫から入庫の間に北千住(または南千住)から東急線への直通が組み込まれている運用を示します。 東武から東急への3社直通は実施されていませんが、東武への直通運用の折り返し後に東急へ入る場合はこの運用番号となります。
例として 「B726S」とは、始発駅(中目黒)を7:26発の竹ノ塚行きのメトロ車26Sで運転される車を、 「A2007T」とは、始発駅(北越谷)を20:27発の中目黒行きの東武車07Tで運転される列車を示します。 |
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・東上線系統 |
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● 基本的な列車番号の振り方 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
列車番号は1000の位が種別、100の位が行き先を示しています。 基本的な東上本線系統の列車番号の振り方は下記の通りになります。 ●1000の位 1000の位は種別があてはめられ、下記表の通りとなっています。 また、越生線と東上線末端部のワンマン列車では東上線とは異なる付番方式が採用されており、1000の位、100の位は始発駅の発車時刻2桁が、10の位が線区、1の位が運用番号となっています。下り列車(坂戸、小川町発)が奇数、上り列車(越生、寄居発)が偶数(奇数運番から-1したもの)となっています。
●100の位 100の位は列車の行き先を示しており、その列車が池袋から見て遠方になる始発・終着駅になるように振られています。
●10・1の位 10と1の位は列車の発車順序を示します。ただし下り列車は奇数、上り列車は偶数となります。 |
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● 例外な列車番号の振り方(越生線・東上線末端部のワンマン列車) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
越生線と東上線末端部のワンマン列車では東上線とは異なる付番方式が採用されています。 両線とも 例として 「C1」とは、曳舟5:35発の亀戸行きC運用の下り1列車目を、 「B1」とは、曳舟6:22発の亀戸行きB運用の下り1列車目を、 「A2」とは、亀戸7:22発の曳舟行きA運用の上り2列車目を示します。 次に、大師線では下り(西新井発)を奇数、上り(大師前発)を偶数として、始発を1本目として運用ごとに付番されます。 また、1時間おきに下2桁が0に戻るように付番されています。 更に、全列車の末尾に「D」というアルファベットが付番されます。亀戸線の続番でDなのか、大師のDなのかは定かではありません。 例として 「501D」とは、西新井5:32発の大師前行き下り5時台1列車目を、 「812D」とは、大師前8:57発の西新井行き上り8時台6列車目を、 「902D」とは、大師前9:07発の西新井行き上り9時台1本目を示します。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
● 列車番号の振り方(有楽町・副都心線直通) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
有楽町線・副都心線の直通列車は東京メトロの付番方式を基本として付番がされており、下記表のようになっています。 ●10000の位(前記号)
●1000・100の位 当該列車の始発駅の発車時間帯を示します。 この場合の始発駅とは上り列車の場合は東武線の始発駅、下り列車ではメトロ線内の始発駅の発車時間帯を示します。 例として朝8時発であれば08、夜の22時発であれば22となります。 ただし、副都心線直通列車は1000の位に+3000した値が付番されるため、朝8時発であれば38、夜10時台であれば52となります。 ●10・1の位とアルファベット 10、1の位は下り、上りではなく車両の運用番号が当てはまります。 それぞれの番号の末尾には車両の所属会社のアルファベットがあてはめられます。 また、東上線内では本線系統と異なり上下線での偶数、奇数が徹底されており、メトロ線から東武線への直通する列車は奇数、東武線からメトロ線へ直通する列車は偶数(奇数運番から-1したもの)として列車番号として扱います。 例として 「D1602T」とは、始発駅(川越市)を16:26発の新木場行きの東武車03で運転される列車を示しますが、 川越市〜和光市間はD1602T、和光市〜新木場間はA1603Tとして扱われます。 (メトロ線内はA線、B線という扱いとなるため、前記号はAかBとなる)
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・野田線 |
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野田線ではメトロの直通運用に似た列車番号の末尾2桁の番号で運用を区別する方式を採用しています。 ●1000・100の位 当該列車の始発駅の発車時間帯を示します。 例として朝8時発であれば08、夜の22時発であれば22となります。 ●10・1の位とアルファベット 10、1の位は下り、上りではなく車両の運用番号が当てはまります。 また、末尾には基本的に「A」というアルファベットが付きます。 例として 「507A」とは、大宮5:51発の柏行き下り5時台の07運用の列車番号を、 「1834A」とは、船橋18;37発の柏行き上り18時台の33運用の列車番号を示します。 野田線の列車番号の末尾にアルファベットが付いているのは、岩槻〜大宮間や運河〜柏間などの短距離区間の折り返し列車で列車番号が重複してしまうためで、その名残で現在も全列車に「A」が末尾に付けられています。 下2桁を運用番号として管理している同線では、列車が短距離区間で折り返し運用に繰り返して入ると、1時間以内で同じ方向の運用に2回入る可能性があり、1本目をA、2本目をBとして区別していました。 平成19年の改正においてに運河折返しの廃止や岩槻折り返し便が大幅に減便され運番が重複することが無くなったことから、現在は使われていません。 (例として、平成16年ダイヤ改正まで現存した「27運行」を例に説明すると、大宮7:09発岩槻行きが「727A」で運行され、「628列車」で大宮に折り返した後、大宮7:56発の「727B」で柏行きとして運転されます) また、過去には末尾に「C」を付けている列車もあり、これは春日部付近で伊勢崎線の列車と野田線の列車の列番が同じ列車が存在していたためで、区別する為であったと推測されます。 こういったことから、現在はB、Cは使用されていないものの、当時の名残として全列車の末尾にアルファベットのAが付けられています。 |
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